整骨院や接骨院だけでなく、整体院や鍼灸院でも同様に、SEO対策を行う上で重要なポイントを5つご紹介します。
SEO対策の重要な5つのポイント
- ドメインパワー・ドメインランク
- タイトル・ディスクリプション
- コンテンツの質
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
- 内部リンク
ドメインパワー・ドメインランク
ドメインパワーとは、サイトの評価を数値化したものをいいます。整骨院ですと、院のホームページがどれくらい評価されているかが数値として目安になるものです。ドメインパワーが高いと、検索順位も上がりやすくなります。
上記の画像の「ドメインランク」というのがそれで、ドメインパワーとも、ドメインランクを略してDRと呼ばれたりもします。例えば、画像の通り誰もが知っているショッピングサイトとしてはAmazonは、DRは93です。
もちろん、ドメインパワーがSEO対策にとって全てではないですし、数値が低くても検索順位で1位になることもあります。
整骨院・鍼灸院業界のポータルサイトのDR
参考として、整骨院・接骨院・鍼灸院の業界のGoogleの検索上位によく見るポータルサイトですと、DRはこのようになっています。
※2024.3月現在
- ホットペッパービューティー:91
- エキテン:85
- EPARK:80
- しんきゅうコンパス:77
- 接骨ネット(柔道チャンネル):65
どうすればドメインパワーが上がる?
ドメインパワーを上げるためには、主にポイントは2つあります。
- 関連あるDRの高いサイトから被リンクを受ける
- サイテーションを増やす
DRが高い関連のあるサイトから被リンク(ホームページのURLが貼られて紹介される)を受けると、リンク元から受けたサイトへ評価が一部流れ、DRも上がりやすくなります。整骨院は地域ビジネスですから、地域のポータルサイトや県市町村のサイト、柔道整復師会のサイトなど関連度が高くかつDRが高いところから被リンクをもらえると効果的です。
サイテーションも、被リンクほどの効果はありませんが整骨院のSEO対策で重要です。サイテーションとは、「言及、引用、例証」などの意味で、あなたの整骨院の名前や住所、電話番号などが他のサイトで記載されていたり、あなたの整骨院のホームページで書いた症状ブログの内容が引用されるなどのことです。
タイトル・ディスクリプション
整骨院でSEO対策を行う上で、SEO専門の業者ではなくても意識できるのがタイトルとディスクリプションです。
Googleで検索した時に上記画像のように、赤枠の部分がタイトルで、その下の説明の文章がディスクリプションのことです。
例えば、症状別のブログやページを作ったとして、地域名と症状名でSEO対策したければ、必ずタイトルに地域名と症状名を入れる必要があります。また、ディスクリプションにも最低でも1回は入力すると効果的です。
ただし、タイトルに同じキーワードを2回入れたり、ディスクリプションに同じキーワードを3回以上入れるのはペナルティのリスクが高まる可能性がありますので注意しましょう。
コンテンツの質
整骨院・接骨院のSEO対策でのコンテンツの質とは以下のようなことを指します
- ユーザーニーズを満たしているか
- 情報が網羅されているか
- オリジナリティがあるか
- 情報の鮮度(更新度)
検索した結果が全く違う情報であったり、古い情報であったり、検索意図に対し一部のみの答えしか無かったり、どこかの記事をそのままコピーしたものであったりするのは、検索するユーザーにとって、満足いく結果にはなりませんし、Googleはそのようなサイトは上位に表示しようとはなりません。
特に整骨院などの、人の健康に関わる業界の情報は特にユーザーにとって正しい情報でなくてはなりません。
「整骨院」というキーワードだけでも、場所・料金・施術方法・メニュー・対応症状・先生やスタッフ・内観・診療時間など検索意図は様々です。整骨院に関連する情報などを網羅的に、古い情報は新しく更新するなども重要ですし、症状別ページであれば、その症状に関連する情報もSEO対策では必要になります。
※SEO対策で重要な関連キーワードは、ラッコキーワードというサイトで調べることができるのでおすすめです。
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
E-E-A-Tとは、それぞれ「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼性)」のことを指します。
Googleが高品質なコンテンツを評価する上で、専門性・権威性・信頼性が重要といわれていましたが、2022年12月のコアアップデートにより経験(Experience)をGoogle品質評価ガイドラインに追加しました。
主な内容としては、高品質なコンテンツであることをGoogleに示すには、ハイレベルな経験+専門性+権威性が重要で、その中心に信頼性が成り立つということです。
E-E-A-Tは、整骨院でSEO対策をする上でも非常に重要ですが、具体的にどのように対策すればいいのかを解説していきます。
整骨院のSEO対策でのE-E-A-T
先生の実際の体験談や施術の症例なども盛り込む
整骨院や接骨院、整体院などでExperience(経験)を充実させるには、ユーザーがホームページに訪れた時に自分の症状が「これなら良くなるかも!」「ここなら私も通えそう!」とイメージできるようなユーザー体験が必要です。
例えば、当然ですが整骨院の先生が実際に整骨院内で施術している画像は必要ですよね。稀に施術画像も無料素材を使っている整骨院のホームページを見ますが、どんな先生がどのように施術をしているかわからないホームページからはExperience(経験)を体感できません。
また、先生の実務経験や実際の症例、施術実績、患者様の声などもあるとユーザーが自分と同じ症状で整骨院に行った結果をイメージをしやすくなります。
最近では一般的にも整骨院内の360°カメラをサイト内に埋め込んでいるのを見ますが、これもユーザー体験としては良いかと思います。
MEO対策(Googleビジネスプロフィールとの紐付け)もしっかり行う
整骨院は店舗ビジネスですので、整骨院のホームページがGoogleビジネスプロフィールのWEBサイトリンクと関連付けされていると、Googleに実在性が伝わり「信頼性」にも繋がります。
サイト内で整骨院に関連する記事で統一する
悪い例として、整骨院のホームページなのに症状やメニュー関連のページ数に対し、旅行に出掛けたブログや食べ物のブログ、栄養に関してのブログが多すぎるパターン。
整骨院のサイト全体・単ページ単位両方で見た時に、あなたの整骨院の「専門性」が情報の割合として薄まってしまっていないかを考えましょう。
ホームページをSSL化する
いまだに整骨院のSEO対策を無料調査分析すると、SSL化されていない(ホームページのURLがhttpsではなくhttpのまま)ホームページに多く出逢います。SSL化されていないサイトはダイレクトに信頼性が大幅に落ちるため、早急に対応が必要です。
著者や整骨院の情報などを構造化データで伝える
構造化データは、検索エンジンに対して著者や整骨院の他にも様々なE-E-A-Tとしての情報にも繋がる内容を直接伝えることができるので、SEO対策を行う上でも知っておくことは大切です。
構造化データは、「Google 検索での構造化データのマークアップの仕組み概要」でも詳しく解説されています。
古いページの情報を確認して更新する
これは前述の「コンテンツの質」とも被りますが、特にブログ記事などで昔の古い記事がほったらかしになっていると評価が落ちやすいので注意しましょう。
内部リンク
内部リンクとは、サイト内のページ同士を繋ぐリンクのことです。(逆に、違うサイトへ繋ぐリンクが外部リンクです。)
内部リンクは、整骨院のSEO対策としてGoogleのクローラーに対してのシグナルにもなりますし、実際に患者さんになる可能性のあるユーザーに対しての道しるべにもなる非常に重要な施策です。
例えば、「地域名+腰痛」で整骨院のホームページの腰痛ページに辿り着いたユーザーがいた場合、どんな施術を行うのか、料金はいくらか、患者さんの声など、気になったタイミングでそのページへ誘導する内部リンクがあることがベストです。
さらに、外部からの被リンクほどでもないですが、内部リンクもリンク元からリンク先へページの評価をわずかに流すことができるため、重要なSEO対策になるのです。